おとなのジャズとおとなのオーディオ

 

 

東北の南にA市という街がある。 その街にジャズとオーディオと酒の好きな男がいた。 これは、その男のつぶやきとささやきとひとり言である。

VOL.72

大型スピーカーで楽しむ! 2008 「Autumn Leaves  枯葉」特集

2008.10.25(土) 開催しました。

 

   
 

当日の様子です。あらためてジャズファンが多いことがわかりました。狭い店内は25名ぐらいのファンでいっぱいです。VOL.71での内容にほぼ近い形で「Autumn Leaves  枯葉」をアーチストごとに紹介がありました。

始めは「枯葉」のアーカイブとしてイブ・モンタンのシャンソンからです。そしてアメリカに渡ります。1940年代のボーカリスト、ナットキング・コールでの紹介がありました。

いずれもいい声で情感たっぷりに、それも大型スピーカーならではの余裕ある太く実在感のある音で再現されています。

サムシン・エルスやアート・ペッパーのサックスでは、スピーカーが大きいだけに原寸大のサウンドが再現され迫力と余裕があります。 またドーム型のユニットと違いホーンならではの再現力があります。

現在発売されるジャズ・ソフトではピアノによる演奏が多いようですがこういったホーン楽器の演奏にはピアノにはない大きな魅力があります。特にワンホーンや2ホーンといった演奏を聴いていくと音色の違いやバトルがあったりとジャズを楽しむ範囲が広くなっていきます。

普通のスピーカーですと大勢の方が入り10mぐらい離れると高域がガクンと落ちるんですがこのスピーカーはそれがないようです。前列の方と後部ではそれほど変わらないぐらいのレスポンスで楽しむことができました。


 

当日は、アナログレコードの紹介もありました。使用された機材の中には、来月発売される、オーディオ・テクニカの新製品でMCカートリッジがAT33EV、昇圧トランスがAT2000T、フォノイコライザーアンプがラックスのE-200で す。

ソウルノートのプリメインアンプsa1.Oがプリアンプとして使用され、チャンネルデバイダーを通してホーン部とウーハー部にそれぞれモノラルアンプが使用されました。

 


 

面白いところでは、すごく注目されたのが、オーディオテクニカのMCトランスからフォノイコやアンプのフォノ端子に接続する際のオーディオ・グランド線(アース線)です。一般の細いケーブルと比較すると圧倒的なエネルギー感が得られました。来月に50p、1.5m、3mが発売になります。

アナログプレーヤーはチューンナップされたケンウッドのKP-7010です。ソウルノートのプリ・メインアンプsa1.0も、プリアウトからチャンデバまで4mほどの長いケーブルでしたが、 高域のダウンもなく、それぞれのパワーアンプに楽々信号を送り込んでプリアンプとしても充分使用ができることがわかりました。


 

 

   

来月発売になるMCカートリッジAT33EVです。今までのAT33PTGに比較してみると 芯のある低域に厚みのあるサウンドとエネルギー感がでます。昨年のAT33MONOや一昨年に限定発売されたAT33ANVといい、最近のテクニカのカートリッジのサウンドが大きく変化してきているようです。

バルネ・ウィランの「枯葉」でのサックスもすごく伸びやか、つややかさをもって楽しむことができました。 彼はフランスならではのスマートさをもった演奏が好みのようです。

左の写真のレコードの下には、これも来月発売されるテクニカのターンテーブルシートが使用されています。これも音が前に出てエネルギー感が増してジャズ再生にとっては大いにプラスになったようです。

マンハッタン・ジャズ・クインテットでの枯葉は突き裂くようなルー・ソロフのトランペットやジョージ・ヤングのサックスのホーンとリスナーの腹に響くボディブローみたいなスティーブ・ガットの強烈なドラムが印象的でした。

大型スピーカーの場合はボリュームを絞っても細身にならずゆったりとした音で楽しめます。また音量を大きくしたばあいは音が破たんせずオーディオファンの中には、ふだんは環境のせいで大音量で聴けない方が多いのでストレス解消になったようです。

 

    


写真左:テクニカのトランスAT2000TとラックスのE-200の後部です。アース端子同士をつないでいる黒い線がテクニカの今度発売になるオーディオグランド線(アース線)です。

サラボーンのスキャットでの枯葉はなじみのメロディーが全然出てこないので、あっけにとられていた方もいたようです。これは皆さんの反応を見ていた方が面白かった。

最後には、オリジナル盤マニアの方が持ってきてくれたビル・エバンスの枯葉で締めくくりました。オリジナル盤ならではのクリアーでいて芯のあるサウンドは目の前でライブ演奏をしているかのような目の覚めるサウンドが展開されました。

オーディオにおけるジャズ再生は環境が許す限りやはり大きな音で再生するとより実在感が出てきて楽しくなりますね。

皆さんは「枯葉」をどんなイメージで聴いていらっしゃるんでしょうね。たぶん自分好みの演奏をしているアーチストのものを、聴くときの気分によりセレクトしているんではと思います。

今回の「枯葉」特集ですがクラシック同様アーチストの表現が聴かせどころです。アレンジ、アドリブによって感傷的な歌が、ガラっと表現が変わるところは何度聴いても楽しくなります。 約3時間にわたり思いっきり「枯葉」を堪能したひとときでした。

2008.10.25

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